DAY1-1

出発します。

8月5日 月曜日。

数日前から実家に帰省していたから、スマホのアラームじゃなくて人の生活する音で目が覚めた。一人旅の初日にしては今までよりもずいぶんだらけた朝だったんじゃないかなぁ。まだ夏休み中の妹たちはリビングのソファでうたたねしてて、仕事が休みだった父と一緒に準備を進めたんだけど、まずは今回の旅で初めて登場する新しい仲間をご紹介~

青空に綺麗な赤が映えるN-BOX。ぼくの愛車は沖縄にいるから、今回の北海道一周には母の現在の愛車であるこの子に付き合ってもらうことに。母が仕事に行くときや妹たちの送り迎え、買い物などなど大活躍だったもんだから、家族にはボクが一人旅に行っている間少しの不便をかけるけれど、旅のお土産を賄賂として贈る予定なので許してほしい。

後部座席をフラットにして毛布やマットを敷き詰めればベッドの完成!小さな折り畳みテーブルと小型のライト、母が持たせてくれたごみ袋や薬の入った小さなカゴを積み込んで。荷物の多さを気にしなくていいのがなんて素晴らしいことか!きっと、いつもパンパンのリュックをしょって歩き回るぼくと同じような旅人ならこの感動を分ちあえると思う^^

ぎゃあぎゃあ騒ぎながら荷物を積み込み終わったら、運転席の周りには長い運転のおともにじゃがりことお茶をセットして。今まで、自分ひとり重い荷物と一緒に飛行機に乗る所から始まっていた一人旅だけど、今回はちょっぴり不安げな父に見守られながら車のエンジンをかけるとともに始まった~

ごはんとさんぽとスワンボート。〈洞爺湖〉

高3の冬に免許を取って以来、基本は沖縄でしか運転していなかったから、初めて走る道に少しばかり緊張…それでも事前に道を確認しておいたし、車に搭載されてるナビの「Apple Car Play」ていう機能がめちゃくちゃ優秀で!!お気に入りのプレイリストをながして大熱唱おひとり様カラオケを開催しながらの快適な長距離ドライブ。途中、静内のPAで一度休憩しながら、おなかがすいてきたので最初の目的地〈洞爺湖〉周辺のご飯屋さんを検索…快晴の中、車は虫に当ってちょっと汚れるけど、気分は晴れやかに、元気な腹の虫にせかされながら進む~。

ところで、車旅で注意しなきゃいけないことの一つに駐車場っていうのがあると思うんだけど、さすが北海道。洞爺湖周辺には第1とか第2とか、大きな無料駐車場があって一瞬で問題解決。旅だけじゃなくて日常生活の中でも愛用している黒の小さめボディバッグをかたにかけて、日焼け止めをぬって虫よけスプレーをシュッシュッとしたら散策開始!目星をつけておいたご飯屋さんに向かって歩いていたら、なんだか素敵なお店が目に入ってきました。道路に面した大きなテラスでは何組かのお客さんがランチを楽しんでいて、奥の店舗内に見える従業員と思しきお姉さんの笑顔がかわいくって。ふらっと店の前にあったメニューボードをみると、そこには「おむすび」の文字。「すきな食べ物は?」って聞かれたら「ごはんです」って答えるくらいにはお米が好きなボクなので、一瞬でお昼ご飯変更が決まりました^^こうやって、予定は未定で行先自由!みたいな旅ができるのも、ひとりの魅力だよね。

そんなこんなで、一日目のお昼ごはんは洞爺湖のすぐ近く「めぐりや」さんでいただくことに。おにぎりプレートとおやつにマフィンを一つ注文。ちょうどお昼時だったこともあり、店内のテーブルは埋まり気味…お姉さんの案内でテラスに設置された背の高い二人用のテーブル席へ。雲もほとんどない快晴だったけど、テラス席には影が差していて水辺だからか風も心地よかった~。

少しして、お姉さんが持ってきてくれたプレートがこちら!

まずお皿として使われてる籠からしてかわいい。中華風の春雨サラダとだし巻き卵、北海道名物のザンギに大根のお漬物とお味噌汁。そしてメインのおにぎりが二つ!おにぎりは3種類から選べて、ボクは蕗味噌と塩むすびをチョイス。どれも優しい味付けなんだけど、何かを一口食べたら違うやつを食べたくなって、それを食べたらまた違うやつが食べたくなって、っていう永遠ループから抜け出せない…それぞれの相性が抜群によくて、ノンストップで最後まで食べちゃいました。食後にいただいたマフィンもめちゃくちゃおいしくて、プレートだけで結構おなかいっぱいになってたはずなのにペロッと完食。店内のレジでお会計を済ませて、食後の運動もかねて、洞爺湖の周りをぐるっと囲っている散歩道へ。

湖畔にはいくつかの有名な旅館やホテルがあって、一階のロビーからそのまま庭や散歩道へ出れる造りなってるところも多いんだよね。夜には花火も上がるし、北海道では地元民にも人気のある大きな観光地のひとつ。そして湖で観光といえばスワンボート。上の写真にも写っているように、カラフルなスワンボートがいくつも浮かんでいて、なかには金色のものも…かわいかったけどカップルや家族で楽しそうに乗る人たちに混ざってひとりでスワンを漕ぐ勇気はなかったので今回ボクはパス^^

なぜか空調服を着たおじさんたちもいっぱいいたけど、景色を楽しみながら行きかう人々は途中途中にある不思議なオブジェなんかもみつつ楽しそうで、ボクも写真を撮りながらゆっくりおさんぽ。この時期、おひさまが燦々とさしていても優雅にお散歩ができるのは北海道の涼しさのおかげ!十五分ほど歩いて湖畔の大きな駐車場にあったお手洗いに寄った後は、同じ道を引き返して愛車N-BOXのもとへ。次に目指すのは道内でも有数の温泉地、登別!

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